
2016年より、Zoomを使い始めてから私は、他のWeb会議ソフトを使わなくなりました。
それまで「Skype」を使うことも多かったのですが、接続が不安定だったり、音声を録音しようとすると他のソフトを別で起動する必要があり面倒くさい。
アップデートすると不具合が出たり、使い方が変わることもあったりして「他に良いソフトがないか?」と探していたところ、経営のメンターより進められたのがこの「Zoom」だったのです。
で、実際に使ってみたところ、Zoom はそれまでの Skypeのデメリットを打ち消すほど通話は安定しているし、録音・録画もワンクリックでOK。マイクやイヤホンなどの設定をする必要もない。チャット機能も使えるようになるなど、デメリットが見当たらないぐらい有能なWeb会議ソフトだ、ということが分かりました。
ただし、Skype の代わりに Zoomを使おうとする場合、ちょっとした注意点もあります。
今回、そのSkypeとの違い、Zoomのメリット・デメリットをまとめてみましたので、ご参考下さい。
なお、Zoomを推奨してますが、渡部、Zoomにコネクションがあるわけではありません(笑)
無料で使えるZoomの特徴
- 無制限の会議(一度に1つの会議)
- 有効期限なし
- 1対1ミーティングなら時間制限なし
- 2~50人のミーティングでは40分まで可能
- オンラインセミナーや教育、グループコンサルなどにも活用できる
- 今のところ、無料版でも広告表示無し
- アプリはドライブモードなども有り
- 通信データ量が少ないので通話が安定している
- マイクやイヤホンなどの細かい設定が不要
- スマホやタブレットでも画面共有ができる
- ホワイトボード機能が使える
- Windows、Mac、iOS、Android対応
などなど、ザクっと挙げるだけでもこれだけのメリットがあります。しかも、無料で使える範囲だけで…です。
ただし、無料版だと「2~50人のミーティングでは40分の制限あり」ですが、一回Zoomの接続を切って、別の招待URLから再度接続すれば続きの会議を行うことが可能です。しかも、広告無しという非常に優れたビデオ会議ツールです。
私は有料で使っていますが、社内の会議はもちろん、他社様との打ち合わせ、Zoomコンサルティング(1対1)、グループコンサルティング(1対多数)などの場面で活用しています。
とはいえ、無料でも十分な機能を備えているので、はじめは無料で使っていくことをオススメ致します。
上記のZoomの特徴をご覧になられた方で、「通話するだけなら Skypeでもいいんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
確かに、Skypeも無料で使えてとても便利です。私もメインは Zoomですが、海外の方はSkypeを使っている方も多いため、海外の方と通話を行う際は Skypeを使います。
ですが、冒頭でお伝えしたように以下のようなデメリットがあるのも事実です。
Skypeのデメリット
- 通話が安定しない
- マイクやイヤホンなどの設定が面倒くさい
- 通話する相手の環境次第では安定しない
- アップデートすると不具合が出る
- アップデート後、使い方も変わることがある
一方、2016年より Zoomを活用していますが、上記のようなデメリットが一切ありません。
なお、以前はZoom にはSkypeのようなチャット機能がなく、それがZoomのデメリットの1つでもあったわけです。そのため、チャットワーク( クラウド型ビジネスチャットツール )と併用しながら活用していました。
しかし、現在ではチャット機能が使えるようになっています。
ただし、Zoomのチャット機能を使う際には注意が必要です。詳しくは、「Zoomのデメリット」の部分で解説します。
改めて、Skypeにはない Zoomのメリットを挙げると、以下の通りです。
SkypeにはないZoomのメリット
- 通話相手の環境設定が不要
- 1クリックでWeb会議に参加できる
- 2~50人のミーティングでは40分まで可能
- 通信データ量が少ないので通話が安定している
- マイクやイヤホンなどの細かい設定が不要
- ボタン1つで録音・録画ができるる
- スマホやタブレットでも画面共有ができる
- ホワイトボード機能が使える
それでは、1つひとつ解説していきます。
通話相手の環境設定が不要
まず、Skypeの場合は お互いがアカウントを用意し、Skypeのソフトもインストールする。そして、通話相手のSkype IDを検索して登録。相手側が承諾して初めて通話ができます。
しかし、Zoomの場合は、これらの手順が一切必要ありません。
たとえば、私がZoomのアカウントを作成し、ソフトもインストールしてさえいれば あなたと通話が可能になるのです。
ええ、そうです。あなたが Zoomをインストールしていなくても、私(渡部)がインストールしてさえいれば、あなたはわざわざ Zoomをインストールする必要はありません。
Skypeでは双方間の環境設定が必要でしたが、Zoomでは片方さえ環境設定しておけばビデオ通話が始められるのです。
はい。いまいちピンとこないと思うので、以下で解説しますと。
1クリックでWeb会議に参加できる
あなたがすることは、以下の「招待URL」を相手の方のチャットに張り付けるだけ。
たとえ通話相手がZoomのアカウントを作成していなくても、ソフトをインストールしていなくても、上記URLをクリックするだけでWeb会議に参加することが出来ます。
上記の画像はチャットワークに招待URLを張り付けたものですが、たったこれだけです。
ね、便利でしょ(^^)
Skype の時とは違って、お互いがアカウントを用意することもなく、ただただ招待URLを送るだけ。相手の方は、そのURLをクリックするだけで通話が可能になるんです。
2~50人のミーティングでは40分まで可能
無料でも2~50人まで同時接続が可能です。
そうなんです。グループコンサルティングや グループミーティングなども、無料で行うことが可能になります。ただし、無料版だと40分の制限があります。が、一回Zoomの接続を切って、別のZoomアカウントを持っている方が招待URLを作って再度接続すれば、続きの会議を行うことが可能です。
つまり、
- 12時00分:グループミーティングを開始
- 12時40分:グループミーティング終了
- 12時45分:5分休憩
- 12時50分:グループミーティングを再開
という使い方もできるのです。
Skypeだと、データ通信量が大きいため同時に通話する人数が大ければ多いほど、通話も不安定になります。が、Zoomはデータ通信量が軽いため例え参加人数が50人になったとしても、通話が途中で途切れる。相手の声が聞こえにくくなる。メンバーの一人が大事な内容を聞き逃してしまった…といった心配もありません。
ここが、Zoomの大きな特徴であり、メリットだと言っても良いかも知れません。
通信データ量が少ないので通話が安定している
Skypeの一番のデメリットとも言える、通話がブツブツと切れる。相手との会話が途切れてしまい、イライラしてしまうこともしばしば。
実はこれ、Skypeのデータ送信量が大きすぎてしまい、通信速度によって通話が不安定になるんですね。
一方、Zoom はデータ送信量がSkype の約10分の1と少ないため、ネット回線の通信環境の影響を受けにくいのです。そのため、通話が非常に安定しています。
実際に、Zoom は Skypeに比べて、どれだけデータ送信量が少ないのか?数値化してみました。
Skypeビデオ通話: | 1分:36MB | 1時間:2160MB |
---|---|---|
動画視聴(480P): | 1分:18MB | 1時間:2160MB |
動画視聴(1080PフルHD): | 1分:60MB | 1時間:3600MB |
一方、Zoom のデータ通信量はというと、
ZOOMビデオ通話: | 1分:3.3~5MB | 1時間:200~300MB |
---|
数字だけだと分かりにくいので、グラフにしてみました。
パッと見ただけでも、Zoom の方がデータ通信量が圧倒的に少ないのがお分かり頂けるかと思います。
これは、相手のパソコンのスペックが低いとか、通信速度が低い場合でも、安定した通話が可能だと言えます。
実際に、2016年からZoomを使い続けかつ、数多くの方たちと Zoom会話をしてきましたが、Skypeのように会話がブツブツと途切れたりするようなことはありませんでした。
Zoomをしながら Webサイトを見たり、Googleのクラウドツール( Googleドキュメントなど )などの資料を開いたりするなど、通話をしながら同時に作業を行っていても、会話が途切れることもなく安定した通話が可能でした。
マイクやイヤホンなどの細かい設定が不要
上記はSkypeの音声設定画面ですが、Zoomでは この細かい設定が要りません。
あなたもご経験あるかと思いますが、Skypeで通話している時、相手の声が聞こえなかったり、逆に、相手が私の声が聞こえなかったりした時に、この設定画面を開いては調整して「聞こえますか?」など相手の方に確認する。ということを何度も何度も経験しました。
けど、Zoom は自動で調整してくれます。
今使っているデバイスを自動で判別してくれるので、マイクやヘッドセットさえ繋いでおけば、自動で判別して細かい調整なしで通話することが可能です。
通話中に、マイクやイヤホンなどの設定をいじる。ということもありません。
ボタン1つで録音・録画ができる
Zoom の大きなメリットの1つですね。
Skype の場合は、音声や動画を録画しようとした場合、動画や音声キャプチャソフトを別で起動する必要がありましたからね。
しかも、仮に起動させたとしても、音声キャプチャソフトの設定が面倒くさくて上手く音声が取れていなかった!と後から気づき、重要な部分のみ再度 聞いたり、聞かれたり…ということもしばしば(汗)
しかし、Zoomでは以下のように、レコーディングボタン(録画・録音)を押すだけ。
会社の会議はもちろん、1対1のコンサルティング、グループコンサルなどでは、録音したデータを後で配布することもできるので とても便利です。
スマホやタブレットでも画面共有ができる
Skypeにも画面を共有する機能はありますが、パソコン使用者のみに有効です。つまり、スマホやタブレット端末からの画面共有はできません。
しかし、Zoomでは端末関係なく画面を共有することが可能です。
そのため、パソコンを持っていない方、パソコンを使えない環境時でも画面を共有することができます。
ホワイトボード機能が使える
Zoomは画面共有を開始する際に、ホワイトボードを選択することができます。
これも、Skypeにはない機能です。
まるで、実際に みんなの前でホワイトボードを使って会議を行うのと同じように、Zoomに参加した全員が、同じホワイトボードを眺めながら会議をすることができます。
しかも、タブレットなどからホワイトボードで共有を行えば、指で直接 書き込むことだってできるんです。参加者全員が書き込み合う。なんてことも出来るんですよ。凄くないですか?(^-^;
このように、無料・有料どちらにしてもZoomは、様々な可能性を秘めたツールと言えます。
有料プランでも月額2,000円ていど
私も有料プランを利用していますが、有料になると40分の通話制限は解除されます。
また、最大50名まで同時接続可能だったのが、100名まで同時接続可能になります。
なお、参加者全員が有料プランに入っている必要はありません。Webセミナーを立ち上げた主催者が「有料プラン」に入っていれば、その他の参加者全員が「無料プラン」だとしても40分の通話制限は解除されます。
Web会議やオンラインセミナー、Zoomコンサルティングをがんがん活用している方は、月額2,000円ていどであれば安い投資だと思います。
Zoomのデメリット
最後に、Zoomのデメリットについてです。
デメリットというデメリットは特にありませんが、強いてあげるとすれば、
チャットに保存機能がない
そうです。チャットしても、Skypeのように残らないのです。
Skypeはお互いがアカウントの作成、ソフトのインストールしてチャットのやり取りをするので後から見れるのですが、Zoomの場合は手軽さうえにチャットが残りません。
あくまでも、Zoomでの通話中のみチャットが可能。通話が終了したらチャットの内容も見れなくなります。
設定をすれば、「.txt」のテキスト形式でホストがログを確認することは可能ですが面倒なので、私の場合は、Zoomでの通話中は チャットワーク( クラウド型ビジネスチャットツール )を併用してメッセージのやり取りを行ったり、WebサイトのURLや資料を張り付けたりしています。
そのため、Skypeとは違って以下の画像のように、通話相手の方にチャットワークから「こちらでお願いします!」などのメッセージと共に「招待URL」を添付する。
などのやり取りが必要になります。
まとめ
改めて、Zoomのメリット・デメリットは以下の通りです。
Zoomのメリット
- 通話相手の環境設定が不要
- 1クリックでWeb会議に参加できる
- 1対1の通話無制限
- 通話回数無制限(1日に何度でも利用可能 )
- 無料でも最大50人まで同時通話可能( 40分制限あり )
- 通信データ量が少ないので通話が安定している
- マイクやイヤホンなどの細かい設定が不要
- スマホやタブレットでも画面共有ができる
- ホワイトボード機能が使える
Zoomのデメリット
- チャットに保存機能がない
などなど、デメリットなんて無いようなものです(笑)
Zoomのチャットに保存機能がないと言っても、そこは「Zoom」×「チャットワーク」を併用すれば問題ありません。チャットワークをまだ利用されていない方は、この機会ご検討されることをオススメします。
個人的にも、他の経営者と話をしていても、やはりみんな Skypeよりも、断然 Zoomの方が使いやすい。という意見で一致です。
無料でも十分使える優れたツールですので、社内の会議はもちろん、他社様との打ち合わせ、Zoomコンサルティング(1対1)、グループコンサルティング(1対多数)など様々な場面でぜひ活用してみて下さい。
なお、ZoomをはじめとしたITツールをフル活用することで数多くの無駄をそぎ落とすことができ、一人あたり1日1~2時間の「他のことができる時間」を生み出すことが可能になります。
以下の記事で、その方法を具体的に解説していますので、ぜひご参考下さい。
文明の利器は使わないと損ですよ(^^)
ということで、ZOOMなどのツールを上手く活用しながら、経費削減や時間の有効活用を実現して行きましょう!
