
私は、英語ができないと話にならないことを「リアルに」痛感しました。
そこで、本記事では私自身に発破をかける意味も含めて「英語学習は『義務』である」
というテーマでお伝えしたいと思います。
40歳過ぎてから英語学習を始めたキッカケ
そのきっかけは、元Google米国本社 副社長 兼 日本法人代表取締役である、村上憲郎さんに直接こんなアドバイスをいただいたことです。
英語を今からやっても遅くないか?とよく聞かれるが、30歳のあの時やればよかった、40歳のあの時にやればよかった…と、年を取るたびにそう思うから、英語は今すぐやりなさい。残念ながら、好むと好まざるとに関わらず、英語は世界共通語なんだから覚えざるを得ないんだ。
世界を相手に仕事をしてこられた村上さんの言葉はさすがに重みがあり、説得力があります。
そして、私は私で「これからは世界に出て行かざるを得ない」と思っていました。
私は本当なら日本国内だけで仕事をしたいタイプなのですが、そんな私でも人口の減少やグローバル化など、さまざまな状況を鑑みると「世界に出ざるを得ない」と判断するしかなかったのです。
ならば当然、英語は必修です。
というわけで、その時から私は英語学習を始めたのですが、それでも現状では全くと言っていいほど歯が立たないことを、先のヨーロッパ出張で痛感したのでした。
通訳を介していては
「会話」はできても「コミュニケーション」は取れない
ヨーロッパ出張でフランス、スペイン、イギリスと渡った私は各地で通訳を依頼していたのですが、通訳を介すると、「会話」は成り立つのですが、「コミュニケーション」が取れないのです。
経験のある方は分かると思うのですが、どこちらが伝えたいニュアンスとか気持ちといったものを通訳は伝え切ってくれないのです。
通訳は私のバックボーンを知らないので当然といえば当然なのですが、この「伝わらなさ」がとてももどかしくて仕方ありませんでした。
それを伝えようと思えば当然自分が英語で言わなければならず、それができないので余計にもどかしいわけです(苦笑)。
そして、相手は相手で「お前さんは英語ができないの?」といった表情を私にしてきます。
なんと言いますか、「この人は最低限のことすらできない」的な感じで見てくるのです。この屈辱感ったらなかったです。
でも、仕方ありませんでした。なにしろ、それまである程度英語を学んできているのに、相手の英語はほとんど聞き取ることができなかったですから…。
たまたま私はその出張のフライト中に、村上さんの「一生食べられる働き方 (PHP新書) 」をKindleで読んでいたのですが、その中に
能力的には自分のほうがある(と、思われる)のに、英語ができないだけで外国人に下に見られる
といった意味の言葉が書かれていました。
これを、まさに私は読んだすぐに現地で痛感することとなったのです。
やっぱり悔しかったですね。まして、英語をある程度学習していたのにこの有様ですから。
「もっとしっかりマスターしよう」と、改めてスイッチが入りましたね。
自分が一番しっくり来る学習方法で英語を学ぼう
「世界に出ざるを得ない」というのは、私に限った話ではありません。あなたも近い将来そうなる確率は高いのです。
詳しくは私の近著に書いているのですが、この先、日本はいつどうなるかわかりません。
よって、世界を相手に仕事をするのでなくても、海外に移住せざるを得ないケースも出てくるのです。そうなってから英語を学ぶのでは遅すぎます。まして、今では小学校で英語学習が採用されている時代です。ならば、英語は「今からマスターしておく」の一択だと私は思います。
では、英語はどうやって学べばよいか?
あくまで個人的な感想ですが、私の場合はいろいろやった中で、マンツーマン学習が一番しっくりきました。
月3回ほど、自宅マンションのエントランスホール(結構広いホールがあります)に来てもらってやっています。
最近では安価なスカイプ英会話のサービスが流行っていますが、私にとっては学習効果は高くありませんでした。
とはいえ、スカイプ英会話のほうがしっくりくる方もいらっしゃると思います。要は、いろいろ試してみて自分に合ったものを選べば良いのです。
そして最も重要視すべきなのは、「実際に通用する英語」をマスターできるかどうかということです。
私の場合、先のヨーロッパ出張で歯が立たなかったのは自分の学習に対する真剣度合いが足りなかったであり、そこはもっと本気出そうと思って目下絶賛頑張り中です(笑)。
ただし、
ビジネスなら通訳は必須。しかも「わかってくれる」通訳が必須。
さきほどまでのお話は、普通に現地の方と日常的な会話をする場合のお話です。
一方、商談など、ビジネスの真剣な話をする場合には、自分が英語がある程度できたとしても通訳は必須です。
なぜなら、ちょっとしたニュアンスの違いで取り返しの付かないことが起こる可能性があるからです。
ただ、そうなると、通訳選びはさらに慎重に行なわなければなりません。
私は先のヨーロッパ出張で感じたのですが、理想の通訳は、
- 日本の文化がわかっている
- 自分のバックボーンを把握してくれて、それをベースにこちらの思いや意図を汲んだ「意訳」で相手に伝えてくれる
といったイメージです。
そんな人、いるの?と思われるかもしれませんが、探せばいます。そんな優秀な通訳をつけて、その通訳と相手方が話す英語を自分でもある程度理解できるレベルであれば、交渉事もこちらの意図した形で進むという確信を持ちました。
いずれにしても、私たちはもう、英語から逃げている場合ではありません。といいますか、英語ができたほうが確実に世界が広がるし、可能性も広がります。
三流のそのまた下を行く五流高校をスレスレで卒業した、勉強なんて全くと言っていいほどしなかった私でも英語を真剣に学んでいることからも、英語を学ばなければならないということはわかるのではないかと(笑)。
というわけで、もう「義務」ですから、まだ英語学習を始めていないのであれば、ぜひ今からスタートしていきましょう!